X Window Systemの設定

デフォルトではVGA(640×480)の画面しか表示できない上、日本語キーボードにも対応していないので、「xf86cfg」でXの設定を行う。

# xf86cfg

xf86cfgを起動すると自動的にビデオカードやモニター等を検出して対応する最大の解像度でXを起動し、xf86cfgのGUI設定ウィンドウが現れる。

誤検出した場合はX自体が起動しないので、その場合は以下の手順でxf86configコマンドを使ってXの設定を行う。(以下はThinkPad X20での設定例。)

# xf86config
(中略)
Press enter to continue, or ctrl-c to abort.

上記メッセージが出て止まるので「Enter」キーを押す

  1. マウスの種類を聞かれる。現状認識しているのは wsmouse で、PS/2 互換マウスもサポートしていると出ているので、「1. wsmouse」を選択するために「1」を入力する。
  2. 3ボタンマウスエミュレーションを使うか否かを聞かれる。現状認識しているのは2ボタンで、3ボタンマウスエミュレーションが有効だと出ているので、3ボタンマウスエミュレーションを有効にするかに対して「y」を入力する。(ThinkPadトラックポイントの場合はセンターボタンが3ボタン目として認識されるので「n」を答えてもかまわないが、何故か3ボタンエミュレーションも有効になる模様。)
  3. マウスのデバイス名を聞かれる。現状認識しているのは /dev/wsmouse だと出ているので「/dev/wsmouse」を入力する。
  4. キーボードの種類を聞かれる。日本語キーボードが「11 Japanese 106-key」にあるので「11」を入力する。
  5. 国を聞かれる。1ページ目に日本は無いので「Enter」キーを押す。2ページ目にも日本は無いので「Enter」キーを押す。3ページ目に日本が「44 Japanese」としてあるので「44」を入力する。
  6. バリアントを聞かれる。適当に「JapanComputer」と入力。(空でも良いっぽい。)
  7. キーボードの一部入れ替えなどを行うか聞かれる。別にいらないので「n」を入力。
  8. モニター関連のパラメータをこれから設定するけど大丈夫?とか出てるっぽいので「Enter」キーを押して進める。
  9. 垂直周波数について聞かれる。「6 31.5 - 48.5; Non-Interlaced SVGA, 1024x768 @ 60 Hz, 800x600 @ 72 Hz」を選択するために「6」を入力。
  10. 水平周波数について聞かれる。適当に「1 50-70」を選択するために「1」を入力。
  11. モニター名を入力しろと言われる。適当に「ThinkPad LCD」と入力。
  12. ビデオカードについて聞かれる。一覧が見たいか聞かれるので「y」を入力。
  13. ThinkPad X20はRage Mobility M(AGP接続、4MB)なのでRAGE 128ベースではなく、3D RAGE II ベースなので「 5 ** ATI (generic) [ati] -」を選択するために「5」を入力。
  14. 選択したビデオカードが表示されているので、このまま続行するために「Enter」キーを押す。
  15. 搭載メモリ容量を聞かれる。「5 4096K」を選択するために「5」を入力。
  16. ビデオカード名を入力しろと言われる。「Rage Mobility M (AGP,4MB)」と入力。
  17. モードを変更する必要があるなら入れろと言われる。特に必要ないので「4 The modes are OK, continue.」を選択するために「4」を入力。
  18. デフォルトの色数を聞かれる。「5 24 bits (16 million colors)」を選択するために「5」を入力。
  19. /etc/X11/XF86Config を書き出して良いか聞かれるので「y」を入力。(root権限が無い場合はカレントディレクトリにXF86Configファイルが出力されるので、後で /etc/X11 にコピーすれば良い。)

以上で終了。
xinit しても X が起動しない場合は /etc/X11/XF86Config を削除すれば、再び640×480で起動するようになる。
以後はxinitした時に1024×768の24ビットフルカラーで表示され、日本語キーボードで入力が可能となる。ちなみにThinkPad X20の場合、トラックポイントのセンターボタンは3ボタン目に割り当てられている。