NetBSDのインストール

NetBSD/i386 5.1はフルインストールしてネットワーク稼動時、メモリは約35MB、ハードディスクはルートパーティションが約623MB(pkgsrc展開時は約1GB)、スワップパーティションがメモリと同容量(今回はメモリ128MB、ハードディスク4GBのPCにインストールした)となっていた。
NetBSD/i386のインストール用フロッピーディスクの1枚目からをフロッピーディスクドライブ(もしくはインストール用CD-ROMをCD-ROMドライブ)に入れて、パソコンの電源を入れる。しばらくすると、フロッピーディスク(もしくはCD-ROM)からNetBSD/i386が起動する。

フロッピーディスクドライブからNetBSD/i386のインストール用フロッピーディスクの1枚目を抜き、2枚目に入れ替え、「Enter」キーを押す(CD-ROMの場合はこの操作は不要)。しばらくすると、インストール画面のメニューが表示される。以降の操作はカーソルキー(「↑」キーと「↓」キー)で選択して、「Enter」キーで決定する。

インストールに使う言語を聞かれるが、日本語は無いので英語の「a: Installation messages in English」を選択。

日本語キーボードなので「l: Japanese」を選択。
これでインストールされる「/etc/wscons.conf」ファイルには予め「encoding sv」ではなく「encoding jp」の1行が記述され、最初から日本語キーボードが使える状態になる。

新規インストールするので「a: Install NetBSD to hard disk」を選択。

本当にインストールしても良いか聞かれるので「b: Yes」を選択。

インストールできるハードディスクを発見したと表示されるので「Enter」キーを押す。

フルインストールするので「a: Full installation」を選択。

BIOSで認識されているハードディスクのシリンダ数、ヘッド数、セクタ数などは正しいので「a: This is the correct geometry」を選択。

ハードディスク全体をNetBSDで使って良いか聞かれるので、使っても良い意味で「b: Use the entire disk」を選択。
ハードディスクに何か入っている場合は、ハードディスクの中身消えちゃうけど良いか聞かれるので「b: Yes」を選択。

ハードディスクの起動プログラムをNetBSD用に書き換えちゃうけど良いか聞かれるので「a: Yes」を選択。

ハードディスクにNetBSD用のパーティションを新規に作りたいので「a: Set sizes of NetBSD partition」を選択

自動的にスワップパーティションが搭載しているメモリ分だけ、ルートパーティションは最低限必要な467MB(他にパーティションを作らなければスワップパーティション分を除く残り全て)が割り当てられるので、特に変更の必要がなければ「Accept partition sizes. Free space 8994 MB, 12 free partitions.」を選択。

最終的なパーティション状態が表示されるので、特に変更の必要がなければ「x: Partition sizes ok」を選択。(パーティションaがルートパーティションパーティションbがスワップ領域、パーティションcがNetBSDパーティション全体を示し、パーティションdがディスク全体を示している、パーティションeは作られていない。)

ハードディスクの名前を聞かれるが、既にハードディスクの型番などを取得して表示されているので、そのまま「Enter」キーを押す。

ハードディスクに実際に書き込みを始めるけど良いか聞かれるので「b: Yes」を選択。

標準のコンソールをシリアルとかにするつもりはないので「a: Use BIOS console」を選択した後、「x: Exit」を選択。

インストール状況を棒グラフで表示したいので「a: Progress bar (recommended)」を選択。

インストールに使うメディアを聞いてくるので、インターネット経由のFTPである「b: FTP」を選択。

インターネット接続に使うデバイス名を聞いてくるが、既に認識しているネットワークアダプタのデバイス名が表示されているので、そのまま「Enter」キーを押す。

ネットワークアダプタの設定を聞いてくるのが、大抵はデフォルトのままで良いのでそのまま「Enter」キーを押す。

IPアドレスを自動取得するか聞かれるので「a: Yes」を選択。

ドメイン名を聞かれるので入力、判らなければ「my.domain」とでも入れておけば良い。

ホスト名を聞かれるので入力、判らなければ「hoge」とでも入れておけば良い。

IPv6の設定をするか聞かれるので「a: No」を選択。

これまで設定したネットワーク設定に特に間違いが無ければ「a: Yes」を選択。

ネットワークの構成によっては上記のようなエラーが出る場合がある。この場合は「Enter」を押す。

ネットワークの構成によりエラーが出た場合は、ネットワークの設定をやり直すか聞かれるが、問題ないと思われる場合は「b: No」を選択。

ネットワークの構成によりエラーが出た場合は、ネットワークの設定がおかしいかも知れないのでインストールをやめるか聞かれるので、問題ないと思われる場合は「a: Yes」を選択。

一番近いFTPサイトを使いたいので「a: Host ftp.NetBSD.org」を選択して一番近いFTPサイトのホスト名(例:ftp4.jp.NetBSD.org)を入力し、「x: Get Distribution」を選択。

インストールに使ったネットワーク設定をそのまま使えるようにするか聞かれるので「a: Yes」を選択。
これでインストールされる「/etc/rc.conf」ファイルには予め「hostname=」に続けてホスト名、ドメイン名が記述された1行と、IPアドレスを指定した場合は「defaultroute=」に続けてデフォルトゲートウェイが記述された1行が、DHCPサーバを使う指定を行った場合は「dhclient=YES」および「dhclient_flags=」に続けてネットワークアダプタのデバイス名が記述された2行が追加される。追加される内容は以下のような感じになっている。

rc_configured=YES

# Add local overrides below
#
hostname=hoge.my.domain
dhclient=YES
dhclient_flags="wm0"
wscons=YES

さらに「/etc/ifconfig.」に続けてネットワークアダプタのデバイス名が付けられたファイル(今回の場合は/etc/ifconfig.wm0)が作成される。内容は以下の通り。

up
media autoselect

IPアドレスを指定した場合は、「/etc/rc.conf」ファイルにデフォルトゲートウェイ、「/etc/ifconfig.wm0」にIPアドレスサブネットマスク、「/etc/hosts」ファイルにIPアドレスとホスト名とドメイン名、「/etc/resolv.conf」ファイルにドメイン名、DNSサーバが設定される。
これらのファイルが設定されることで、最初からネットワークが使える状態になる。

NetBSD-5.1のインストールが完了したと表示されるので「Enter」キーを押す。

タイムゾーンの設定を聞かれるので「Japan」を選択した後、「Exit」を選択。
これで「/etc/localtime」は「/usr/share/zoneinfo/Japan」のシンボリックリンクとして作成され、最初からタイムゾーンに日本が設定された状態になる。

パスワードの暗号化方式を聞かれるので昔ながらの「a: DES」を選択。

rootのパスワードを設定するか聞かれるので「a: Yes」を選択。

rootのパスワードを入力(何も入力せずにEnterキーを押した場合は、rootでログインする際にパスワードを聞かれない)、短い場合などは再度入力を求められるので同じものを入力、最後に同じものをもう一度入力しろと言われるので入力。

rootユーザーで使うシェルを聞かれるので昔ながらの「a: /bin/sh」を選択。

全てのインストール作業が終了したと表示され、以後は必要に応じて /etc/defaults/rc.conf を参考にして /etc/rc.conf を書き換えると良いとか表示されるので「Enter」キーを押す。

最初のメニューに戻ってくるので、フロッピーディスクを抜いてから、インストールを終了させるために「d: Reboot the computer」を選択。